1.クエスト内容紹介
フェアネからのクエストで~す。村に伝わる「月花石」というお守りを作ったのに、暴君ラビットに奪われてしまったので取り返してほしいのだとか。暴君ラビットは警戒心が強くてバトルに持ち込むことは困難とのことでした。
ヴァレリアに相談したところ、通常の油ではなく「暗やみの香油」を使った月スミレのランプを作ってくれました。これを持っていると暴君ラビットが寄ってくるそうで~す。
暴君ラビットは、名前から予想されるとおりの容姿でした。
無事に月花石を持ち帰るとフェアネはそれを使って「月花石の腕輪」を作りました。これはヴァレリアがティリアだったころに贈る約束をしていたらしいのですが、「月の光を 少しずつ集めて 結晶化した石」を磨いて作るため時間がかかったようでした。
報酬はクエストで使った月スミレのランプでした。
2.「光」と質量について
1.0のドルワームのストーリーで、「太陽の石」と「魔瘴石」とはちょうど対極であり反転可能な存在でした。
2.0でも「太陽光と魔瘴はちょうど対極的存在」という設定を匂わす手記が登場したりしました。この手記は、名目上の書き手である偽リンジャーラの感情と真の書き手であるマデサゴーラの立場が複雑に絡み合っているので、いささか解読が困難で~す。詳細は過去記事「マデサゴーラの太陽と月」をお読みくださ~い。
また4.3で兵器として「太陽の弾」が登場すると、これに対抗するかのように5.0ではそれまでネルゲルなどの特技の形で登場していた「魔瘴弾」もまた兵器として製造可能であるという設定が描かれました。これについては、イコッサさんの「闇の根源が女神を憎む動機とは」という記事が星月夜の知る限り最初に指摘をしていました。
このような「本来は光線である太陽光と本来は霧である魔瘴とが対極であり、どちらも石の状態になることができ、石の状態のときはチカラの向きを変えるだけで相互に変換が可能」という設定は、地球の物理学の常識的な発想では極めて理解が困難で~す。
地球の属する宇宙でも質量とエネルギーは一応は可換で~す。しかし仮に光から質量が作れたとしても、アインシュタインの発見したあの有名な式のとおり、膨大なエネルギーでも質量に換算すると微量になってしまいま~す。
しかしこのゲームでは、「カメラすら発明されていない*1ほど「光」の研究が遅れている魔界の」・「そのまた田舎の村において」・「太陽光より微弱な月光を用いる」という三重苦を背負っても、ほんの数ヶ月で腕輪に使う程度の質量化が可能と判明しました。
アインシュタインの式が完全に通じない世界なのか、それとも式自体は通じるけれども"c"が極端に遅いのかは不明ですが、「そういう世界観だ」と納得するしかありませ~ん。
地球と違って花火を上げたときに爆発が見えた瞬間に爆発音が聞こえることは一応参考になりますが*2、これは光が極端に遅いせいなのか音が極端に早いせいなのかが不明なので、光速に関する絶対の根拠にはなりませ~ん。
3.他にエネルギーから大質量への変化の可能性が高い事例
本章では、エネルギーが地球の常識を超える大きな質量へと変化(する・した)事例である可能性が高いものを列挙していきま~す。
3-1.ヘヴィチャージ・ズッシード
MP4を消費して体を一気に重くしま~す。
ただしこれは以下の諸問題もあるので、あくまで可能性の話で~す。
まずMP自体がエネルギーであるという証拠がないで~す。
さらに敵が使うヘヴィチャージはMPを消費しないという問題点もありま~す。これについてはライノスキングのMPを0にしてしっかり実験してきました。
またその一時的に増える質量も、MPが変化したものとは限らず、遠方や異世界から借りてきただけの可能性もありま~す。
3-2.ダークキング
まめちしきによると「暗黒エネルギーの集合体」であり、『闇の領界+職業の極意編』の372ページによるとおもさが1999もありま~す。
とはいえこの「暗黒エネルギー」は、地球ですら正体がよくわかっておらず、ダークキングにちなんだ武器も「未知」を意味するアンノウンシリーズなので、エネルギーが質量に変化したと断言はできませ~ん。
3-3.スライムエネルゴン
スレア海岸のスライムが、アルケミダストを体内にとりこんで変化しました*3。
前掲本226ページによるとスライムのおもさは80であり、『アストルティア防衛軍+白宝箱+いにしえのゼルメア編』の62ページによるとスライムエネルゴンのおもさは1254で~す。
セリフから考えても名前から考えても、エネルギーが大質量に変化した事例の一つである可能性が高いで~す。
3-4.偽りのレンダーシア
プレゴーグ四体を孵化させるのに使い切ってしまう程度の「創生の霊核」の、そのまた少量版の創生のカケラから、大陸一個ができました。
3-5.浄化の光(2023年2月11日追記)
新たな例として「浄化の光」という「強力かつ純粋な 光の結晶」が新登場しました。詳細は昨日の記事にて。
3-6.星光の糸(2023年3月11日追記)
素材の星光の糸の説明文をよく読むと、「星々の光を つむいだ糸」とありました。
月よりさらに弱い星の光ですら質量化ができるようで~す。
星光の糸はキラキラで拾えますが、これも世界観の探求のヒントとなりま~す。
他の素材も含めてキラキラが4時間で復活する理由の大半は、このエネルギーの質量化の容易さにあったのかもしれませ~ん。
3-7.いかずちのたま(2023年3月31日追記)
よくよく思い起こせば、キラキラで拾えるエネルギーの結晶としてはこちらのほうが星光の糸の先輩格でした。