ルピナスという妖精がいつのまにか我がエテーネ帝国の首都にいました。
話を聞くと、黄金のうでわを託され、主人を救ってほしいといわれました。クエスト「約束の再会」で~す。
ルピナスからの僅かな情報を頼りにプオーンに会いにいくと、救援対象らしき男女はブオーンの体内に入っていったようでした。
体内で見つけたツボの中に、アバ様らしき人物の手記がありました。
それによると、バルザックの子はバルザックと袂を分かち、エテーネの村で保護されたようで~す。そのまた子がアーヴで、アーヴとエムリヤの夫婦には二人の子がいたそうでした。アーヴ夫妻は自分たちの子が錬金術に興味を示すと、急に旅立ったのだとか。
付近にいた魚交換員パピさんは、エテーネに帰化しました。
パピさんからの情報に従って不思議の魔塔に行くと、交換員ウリルさんがいました。
カジノの制服をモダンバニースーツセットにする運動をしたものの、守旧派に敗れて失職したのだそうで~す。
カジノの外ではモダンバニーのほうが流行しているのですから、わざわざこんな所まで流離しなくてもよさそうに思いま~す。
ちなみに持っていた宝石が謎の男女に大金で売れたので、もう金の心配はないらしく、エテーネで暮らしてくれることになりました。
そしてウリルさんからの情報で次はカルサドラ火山へ。
ここで冥府からよみがえったバルザックゾンビを倒しました。
戦いのあと、進化の秘宝の増幅装置である黄金のうでわは、特殊な宝石100個と同時にカルサドラ火山に放り込むことで消滅し、事件は解決しました。
バルザックゾンビに追われていた男女は予想通りアーヴ夫妻でした。そして二人が星月夜と月夜見の父母だと判明しました。
星月夜の場合、実の父はパドレでしょうから、正確には義理の父母ですね。
オフラインモードにおけるバルザック対月夜見の戦いは、親子対立に端を発した曾祖父対曾孫の戦いだったことになりま~す。
そしてこのクエストの戦いは、義曾祖父対義曾孫だったことになりま~す。
いやはや、とことん呪われた家系ですね~。伯父のドミネウス、従兄のグルヤンラシュ、父のパドレ、義曾祖父のバルザックと、これまで四人の親戚と敵対しました。
なお、アバ様の予言によると、アーヴ夫妻の子はやがておそろしい者になるんだとか。やがては兄とも戦うことになるのでしょうか?
ちなみに、この時代の人々には星月夜の姿は常にエルフに見えるはずなのですが、アーヴ夫妻は星月夜を自分たちの子だと認識できたようで~す。ファルシオンの魔法がかかる前に会っていたからなのか、聖職者の資格を持っているのか、そこらへんの事情は不明で~す。
以下、以前書いた記事にからめて余談。
※余談1.親類だった主人公とバルザック。やはり似た者同士。
以前、「クエスト「オレさまの宿命」 感想は「せいぜい強くなれよ、小僧!」 やったことは、本質的にバルザックと同じかも?」という記事を書きました。
自分が獣魔将ガルレイとの戦いで盟友の力に目覚めたので、1300年前の世界で若き日のガルレイに会っても、その末路を変えるための忠告を一切しませんでした。むしろガルレイを煽った感もありました。
これが、錬金術師を育てた上で倒してその力を奪うというバルザックの発想と酷似しているという指摘を夕月夜にされました。
当時は単なる軽口だったわけですが、実はすごく鋭かったことになりますね~。まさか自分がバルザックの直系親族だったとは。
※余談2.やはり強い文豪バルザックの影響
「文豪バルザックが錬金術師バルザックに与えた影響 『ドラゴンクエストX』版」という記事で、Xの錬金術師バルザックは文豪バルザックが1834年に発表した"La Recherche de l'absolu"の主人公であるバルタザールの影響が強いということを書きました。
ただし記事の発表当時においては、まだ「バルタザールと路線対立した娘が、バルタザールの研究費のせいで傾いた家を再興する」という物語の流れは元ネタとして活かされていませんでした。
今回のクエストでは、この部分が活かされていたと思いま~す。
また「文豪バルザックが錬金術師バルザックに与えた影響 『ドラゴンクエストIV』版」という記事で、IVの錬金術師バルザックは文豪バルザックが1831年に発表した"L'Élixir de longue vie"の主人公であるドン=ジュアンの影響が強いということを書きました。
この当時は、ドン=ジュアンの影響はXの錬金術師バルザックには及んでいないように思えました。
でもゾンビみたいな不完全な状態で復活するという点で、今回のクエストでは、やや影響が感じられました。