ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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クエスト「淡い記憶を紐解いて」で、脳の機能の研究が進みました。おかげで未完の魔導鬼と未完の破戒王に残る記憶・感情の正体も判明しました。

1.クエスト「淡い記憶を紐解いて」

 まずはクエストの内容を紹介しま~す。

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 発注者はジャンドガン。部下のボネーブがマヌケすぎて他の兵士が迷惑しているから、カツを入れてほしいとのこと。

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 ボネーブがマヌケなのは脳がないのも重要な原因の一つという話になり、呪いの泉によるがいこつ化をラーの果実で解除するということになりました。

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 ウェディに戻ったボネーブは、ガートラントの実家に戻ることも視野に入れましたが、アストルティアで100年以上が経過していて実家の家業まで変わっているという現実を突きつけられ、今後は魔界でしっかりやっていく決意をしました。

2.脳の機能

 このクエストは実に重要な設定を語ってくれました。「この世界では、魂だけで多少は知能を発揮できるが、脳があるとなお賢くなれる」という設定で~す。

 ボネーブ個人の知能の低下は単にモンスターのがいこつとなってその知能に近づいてしまったのが原因である可能性もありますが、それでもそもそもこの世界の常識として脳には知能を増幅させる機能があるという前提があったことは、セリフから明らかで~す。

 過去記事「魅了や混乱や睡眠の最中に普通にチャットができる理由を説明しちゃいま~す! ついでに単細胞生物が高度な思考力と言語力を有する理由も説明しちゃいま~す!」では、この世界では地球と違って魂だけで思考力を維持できるという極論を書きましたが、「脳にも増設回路程度の意味はある」へと見解を修正しました。

 これはくさった死体のまめちしきの「たまに 自分が生きてるのか 死んでるのか考えたりするが アタマまで くさっているので 結局 考えはまとまらない」という文とも完全に対応する見解でした。

3.未完の魔導鬼と未完の破戒王に残る記憶・感情の正体

 破壊篇の第1話*1には、魔導鬼一族の誰かをモデルとしてマデサゴーラが作ったと思われる、「未完の魔導鬼」が登場し、そのまめちしきには「ご神体の間の守護のほかに 何かの花を消し去る使命を 帯びていたような気もするが きっと 気のせいだろう」と書かれていました。

 第3話*2には、ベルムドの最終形態をモデルにして作られたと思われる「未完の破戒王」が登場し、そのまめちしきには「わきあがる人間への憎悪に 戸惑いつつも この感情こそが 記憶を取り戻すカギだと信じ」と書かれていました。

 こういう中途半端な記憶・感情が残されていた件も、今にして思えば「脳にも増設回路程度の意味はある」説と整合性が高いで~す。

 物質としての脳が精神の補助器官だから、「未完の」ボスたちにはオリジナルの精神の一部まで複製されてしまったというわけで~す。

 もしオリジナルの魂がオリジナルの精神の100%を占めるのならば、肉体だけ複製したところでその記憶・感情は一切受け継がれないはずですからね。