1.クエスト紹介
時の車掌ゼーベスから、時の円環についてさらに説明を受けました。誰かの死が次の生の源になるから、転生するはずだった死者の魂を食らうネルゲルを野放しにしておくと世界は滅んでしまうのだそうで~す。
これで死者の魂が次の生の原因というのは天星郷の天使だけの道理ではなかったことが判明しました。なお今後の研究課題は、「「罪つき」とされて天使に転生できなくなった天使の魂は、他の生物に生まれ変わるのか、それとも完全に消滅するのか」で~す。
以上の説明ののち、ゼーベスからネルゲル討伐のクエスト「天駆ける冒険者たち」を受注しました。
ゼーベスは「時は 線路と同様 円環を描くもの」と語り始め、エルジュが現代に来られたのもそれが理由であるとし、またこの戦いが敗北に終われば遡って500年前の世界も破滅すると語ってきました。
これで前回のクエストで星月夜が考えて昨日の記事で発表した「アストルティアでは時間と空間は一体のものであり、かつ円環である」説がいきなり承認されました。
夕月夜「もっと早く発表しておけば予言者としてもてはやされたでしょうに、残念で~す」
完成した破邪の紋章を大地の箱舟に装着してこれを巨大な破邪舟とすることで、レイダメテスに突入することになりました。大地の箱舟は元々破邪のチカラがあって魔を寄せ付けないそうで~す。
『蒼天のソウラ』第1巻で登場した魔工機兵レイダートレインについて、169ページでギブが「ほ…本物の列車を改造したってこと…!?」と推測していましたが、最初から偽の大地の箱舟を駅に潜り込ませたと考えるほうが自然ということになりました。
また歴史改変について500年前と60年前のケースでのみモルフェスの「調律」による後始末が不要だったのもつい先ほどまで謎でしたが、一応「この二回については、タイムマシンに破邪のチカラまで備わっていたから」という仮説が可能となりました。
なおこの段階で判明したのですが、前回のクエストでエルジュの寿命が変わったせいで歴史がまた変わり、フルッカの力は以前よりさらに強くなっていました。
そして今回のフルッカは1.0メインストーリーのときとは異なり、歴史改変前の自分の低い実力を記憶に残していました。
「自己にまつわる一度目の歴史改変で実力がついてホーローのような存在に近くなったから、二度目の歴史改変は自覚できた」あたりが真相でしょうか?
ケイトはレイダメテスに向かう箱舟を目ざとく見つけて無理に便乗しようとしてきましたが、失敗して落ちていきました。
懐かしのレイダメテスに来ました。
冥王の心臓に浮かんでいたのと似た魂が浮遊していましたが、ここの連中はネルゲルに共鳴して自ら参加した悪人たちのようでした。
かつて1.0メインストーリーで登場したボスたちのうちの五匹が復活し、新たな幹部として前座を務めていました。
とはいえ大怨霊マアモンはドワーフ限定のボスなので、この人選は何となくドワーフだけが贔屓された気がしま~す。
ただし過去記事「【2022再演】「星のドラゴンクエスト」コラボイベント ドワーフへの配慮のない運営の姿勢について & スラッピ百面相」で書いたように【2022再演】「星のドラゴンクエスト」コラボイベントでは逆にドワーフだけが冷遇されていたので、この程度の種族差は甘受すべきなのかもしれませ~ん。
五大幹部は、異常状態耐性などが生前のものを流用されているのか、異常にスタンに弱かったで~す。
ただしゼーベスによるとレイダメテスは一気にクリアしないと最初からやりなおしという面倒な仕様らしく、しかも最後に戦うネルゲルにスタン耐性があったので、スタンが得意な盗賊で挑むことは必ずしも正解とはいえませ~ん。
この五大幹部はみな「蘇りし冥王ネルゲルの 呼びかけに応え 冥府の淵より 帰ってきた」存在であり、「冥府から よみがえった」バルザックゾンビ*1と違って記憶や思考能力を維持していました。この差異の原因がネルゲルの能力にあるのか「冥府の淵」と「冥府」との違いにあるのかは不明で~す。
6.3時代の宝箱をコンプリート。
最奥の「蘇りし大祭壇の間」までいくと肉体をネルゲルと肉体を失った幹部たちが待ち構えていました。
ラズバーンらは冥府の縛鎖を使ってきましたが、ネルゲルはその縛鎖を解除し、さらに勝手な行動をしたラズバーンらを粛清しました。
わざわざ冥府の縛鎖まで解除してくれたことの原因については、「ネルゲルが精神的に成長して卑怯な勝利を嫌うようになったから」という『ダイの大冒険』風の解釈もありうるでしょう。しかしそこまで成長していたならば、わざわざ自分に有利な難攻不落のホームグラウンドで待ち構えていたりはしないと思いま~す。
そしてそもそもこの冥府の縛鎖はメインストーリーで自分が一度やって失敗した技なので、「どうせまた解除されると思ったので、あえて自分で解除してやることで余裕を見せつけたかったから」という解釈が妥当だと星月夜は思いま~す。
雨月「うわ~、意地悪な解釈やな~」
エルジュも駆けつけ、戦いが始まりました。
「冥王の影」の召喚は偽のネルゲルである「冥府の君主」の独自の技だと思っていましたが、ネルゲルも召喚してきました。
ネルゲルは、自分の偽者からも学ぶべきことは学んだのかもしれませ~ん。あるいは、1.0のネルゲルは主人公相手の戦いでこそ何らかの事情でこの技を使わなかったものの実は当時から習得済みであり、邪神の宮殿に出てくる「冥府の君主」は、主人公の記憶ではなくかつてネルゲルにこの技を使われて命からがら逃げかえった別の冒険者の記憶を元にしたものであるのかもしれませ~ん。
中盤は巨大化してきましたが、終盤ではまた元のサイズに戻りました。
終盤でのみ「終焉のデカダンス」という技を使ってきました。「堕落」や「衰微」を意味する"decadence"と深い関係があるのかと思いきや、「ダンス」のように踊り狂いながら攻撃してきました。すると「デカ」の部分は「10」を意味する古典ギリシア語"δέκα"の可能性が高いで~す。流石は10周年記念クエストのラスボスで~す。
倒すと今後星月夜が強敵を殺すたびにその魂を食らってまた強大化するという宣言をしていました。
でも仮に冥府でいくら強大化したとしても、闇のキーエンブレムをわざわざ集めなおしてくれる大幹部なんてもう残っていないでしょうから、多分事実上これで事件は解決で~す。
暁月夜「どうかな~。王家の迷宮からも「冥府エリア」に行ける場合があるという世界観なのだから、冥府にイレギュラーな個体が出現することは好ましくないんじゃないかな~」
エンディングムービーではケイトと再会しました。ケイトは、蘇りしネルゲルの討伐をエックスさんの業績だと思い込んでいたようでした。
でも星月夜が第2話の記事で提唱した「メインストーリーでの活躍が名声につながらない理由はエックスさんのせいだ」という説が正しければ、このクエストではクリア後にカンストしていなければ名声もきっちり増えるようなので*2、やがてケイトも星月夜の業績だと知ってくれるかもしれませ~ん。
エンディングの画像集では、エルジュの「師」がフォステイルであることが匂わされていました。
クリアにより、「伝説のエックスさん」の称号を得て、しぐさ「お祝いリボン」を覚えました。
これにて6.3時代の通常クエストはコンプリートで~す。
2.後日談の遠回しな『蒼天のソウラ』完結記念?
クリア後に「さすらいの フォトグラファー」のウィーニーに話しかけると、彼はレイダメテスに突撃する列車を撮影して撮り鉄に目覚めたという話を聞けま~す。
でもウィーニーはまだ大陸間鉄道パスを持っていないのだとか。
さすがにドワチャッカ大陸から撮影したとは思えないのでルーラストーンでオーグリード大陸に撮影に来たのでしょうけど、そのためには過去に少なくとも一度は何らかの手段でオーグリードに自分で来ている必要がありま~す。
ゆーえーにー、『蒼天のソウラ』第5巻以降の「船による大陸間移動もまだ現役」設定は、これでほぼ公式設定に昇格したといえましょう。
この局面でわざわざ「ウィーニーはまだ大陸間鉄道パスを持っていないのに、オーグリードに飛ぶのは可能」なんていうエピソードを入れてきたのは、『蒼天のソウラ』完結を遠回しに記念したからだと思いま~す。
なお余談になりますが、ウィーニーは大陸間鉄道パスを入手するにはその前に「一人前の証」を入手しなければならないと思い込んでいるようでした。でもプクリポのメインストーリーではそのような条件はなかったので、これはおそらく単なる誤解か、彼の立場において他の手段でのパスの入手が著しく困難であるという個人的事情の吐露にすぎないと考えるべきでしょう。