ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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カジノオーナーのフォン・バルディ氏に、マデサゴーラとの通謀疑惑(追記あり)

0.前説 世界宿屋協会について

 世界宿屋協会が一部の魔物ともつながりをもっていることは、「ふくまねき」のまめちしきの段階で示唆されていました。

 そして5.0で魔界の宿屋にも世界宿屋協会が存在すると完全に判明しました。

 ドラゴンクエストの世界の宿屋には地球でいえば病院みたいな機能があるので、これは好意的に考えれば赤十字社のような意味での中立機関だと把握することができま~す。

 もちろん、戦争が長引けば宿屋が儲かるという意味では、死の商人としての側面もありま~す。

 世界宿屋協会は有力な冒険者にカジノプレイチケットやカジノコインチケット銅を配布しているので、ラッカランのカジノもまた間接的に魔界とつながっていることは以前から明白でした。

 しかしこのたび、オーナーのフォン・バルディ氏が直接的にマデサゴーラと通謀していたという疑惑がわきあがりました。

 念のため申し上げておくと、あくまで「疑惑」で~す。

 本稿ではこの件について語りま~す。

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1.疑惑の名前

 疑惑の始まりは、その名前で~す。

 "casino"(カジノ)はイタリア語であり、またイタリアには"Bardi"(バルディ)という姓があるので、何となく「オーナーはイタリア系なんだろう」で終わらしてしまいそうになりま~す。

 でも"von"(フォン)はドイツ語であり、地名の前につくと「~領主」の意味になりま~す。そして"Bardi"は、イタリアの地名としてもパルマ県内に存在するので~す。

 なので「フォン・バルディ」とは、本名ではなく、誰かから任命された「バルディ領主」という意味である可能性が高いので~す。

 仮にそうであるとして、「バルディ」にあたる地域といえば、やはりバルディア山岳地帯で~す。現地には「バルディスタ要塞」も存在し、「バルディジニア」も生えているので、「バルディア」は「バルディ」までが語幹なんでしょう。

2.任命者は?

 バルディスタの魔王としてすでにヴァレリアがいるのに、彼女に代わるバルディの真の王を任命できる立場の人物といえば、やはり大魔王マデサゴーラが第一候補で~す。

 仮にマデサゴーラでなかった場合でも、第二候補や第三候補として魔仙卿やユシュカあたりが出てきそうで~す。

3.ヴァレリア罷免の理由と、その正式な処分を後回しにした理由は?

 ヴァレリアは、相手が大魔王であろうとも邪魔者には徹底抗戦をする性格であることが、ムービー中で本人の口から明言されていました。

 マデサゴーラとしては、こういう部下は危険で~す。ただでさえ粛清したくなりますね~。

 しかもマデサゴーラ自身もまた、いつかはジャゴヌバへの反逆をするつもりだったようなのですから*1、ヴァレリアを放置したままでは上司と部下から挟み撃ちになる可能性があったわけで~す。

 しかし正攻法でバルディスタ要塞ごと滅ぼすとなると、犠牲が大きすぎま~す。

 そこでバルディスタ要塞の国としての組織を維持したまま、トップだけ変えてしまおうとしたのでしょう。

 偽の魔幻宮殿の芸術でも、ヴァレリアを危険視しつつもバルディスタを大事な属国とみなす態度が現れていました。これについては「偽の魔幻宮殿のマデサゴーラの作品群の紹介と考察(追記あり)」という記事をご覧くださ~い。

 大魔王就任後に即座にヴァレリアを粛清しなかった理由は、第一には創生の霊核のチカラを得てからのほうがその作業が容易になると考えたからだと思いま~す。

 粛清延期の第二の理由は、アストルティアを征服してカジノオーナーが正式に寝返ってくる前にヴァレリアを殺してしまうと、中継ぎの別のバルディ王が必要になり、その進退をめぐってまた問題が起きるからだと思いま~す。

4.カジノオーナーを選んだ動機は?

 たとえヴァレリアを粛清しても、バルディスタの新しい君主に強者を配置すれば、それが第二のヴァレリアになる可能性がありま~す。かといって戦闘力も政治力も低い者を新君主にしてしまうと、ならず者ぞろいの住民の中から謀反人が現れ、そっちのほうが第二のヴァレリアになってしまうという問題点がありま~す。

 そうなると弱者だらけのアストルティアから、A「一定の政治力があり」、かつB「本人の戦闘力は低そう」な人物を、マデサゴーラに都合のいい代官として連れてくるべきということになりま~す。

 その上で、統治がよりスムーズになるようC「戦闘力以外でバルディスタと何らかのよい相性があり」、裏切りに逡巡しないようD「六種族と魔族とを天秤にかけても平気」な性格だといいですね~。なおかつE「マデサゴーラを楽しませるノウハウを持ってい」て、F「マデサゴーラ軍にとって未知の領域であったナドラガンドの情報まで持っている」ならば、最高の逸材で~す。

 フォン・バルディ氏は、まずカジノという巨大組織を運営できており、六種族の祭典が開かれたときのグランドタイタス号での会話で明らかになったように多くのVIPライセンス保持者をナンバーまで暗記しているので、A「一定の政治力があり」そうで~す。

 外見を見るにB「本人の戦闘力は低そう」で~す。

 前述したように「カジノ」も「バルディ」もイタリア語であり、また「ヴァレリア」という名前もイタリア系なので*2C「戦闘力以外でバルディスタと何らかのよい相性があり」ま~す。

 またランプ錬金ギルドの関連クエスト「ラン錬マジパネェっしょ?」では、サギ師であるヒゲのマルコとカタギのランプ錬金職人とを完全に平等に扱い、両者を天秤にかけていました。こういう倫理観の欠落した人物なら、D「六種族と魔族とを天秤にかけても平気」でしょう。

 そしてマデサゴーラはギャンブルが好きなので、フォン・バルディはE「マデサゴーラを楽しませるノウハウを持ってい」ま~す。

 しかも物語の時系列が3.0以前のキャラをリーダーにしてすごろくマップ「悪夢に囚われし町」に行っても、架空のエステラさんが登場し、本人と同じく特技「竜気の結晶」を使ってくれま~す。

 エステラという女性がナドラガンドに存在するということまでは、そういう時系列のキャラでも「第4回アストルティア・クイーン総選挙」で知ることができたので、そんなに不自然ではありませ~ん。「第2回アストルティア・ナイト総選挙!」の結果が公知されていたことは4.4メインストーリーで明かされた公式設定ですし~*3

 しかしエステラさんの特技まで調べ上げたとなると、やはり断絶時代においてもナドラガンドについて他者の追随を許さない情報収集能力を持っていたと評価せざるを得ませ~ん。

 以上によりF「マデサゴーラ軍にとって未知の領域であったナドラガンドの情報まで持っている」といえま~す。

 ここまで条件がそろえば、もうマデサゴーラと通謀するために生まれてきたような人物だということになりますね~。

5.補強証拠

 ここで、単独では弱いものの本論の援護にはなる程度の補強証拠を、いくつか挙げておきま~す。

5-1.カジノプレイチケット

 まずはやはりマデッサンスのアトリエに保管されていたカジノプレイチケットが挙げられま~す*4

 これはフォン・バルディ氏から手付なり御礼なり賄賂なりの意味を込めてマデサゴーラに贈られたものである可能性がありますからね。

5-2.悠久の回廊

 そしてマデサゴーラが悠久の回廊の偽カジノの罠を中々見抜けなかったのも、補強証拠といえましょう。

 あれは普通の人間ですら何かおかしいと見破りやすいワナであり、なおかつマデサゴーラは本人自身が偽の世界を創る名人のはずですから、長時間騙された件には違和感がありました。

 でも「カジノはすでに自派だ!」という先入観のせいで、「これは新バルディ王からのアストルティア征服の前祝いの接待なのだろう」と思い込んでしまったのだとすれば、あそこで長居してしまったことについて、かなり辻褄が合うと思うんですよ。

5-3.ゴルスラ会長やスライムレース

 魔物と共存しているレンドアやアラハギーロならば、ゴルスラ会長やスライムレースの存在は、全然おかしくはないで~す。

 でもラッカランは、コロシアムに魔物を出すのが「裏メニュー」とされる程度には、魔物との縁が薄いで~す。だからこれらの存在は少し不自然で~す。

 そこで、カジノが大魔王との契約の一環として重要なポストを仕方なく魔物に譲り、またそうした縁で魔物をギャンブルの世界に導入することに成功したと考えることもできま~す。

5-4.虚無の瞳

 フォン・バルディは、天魔クァバルナの復活にも使える「虚無の瞳」なんていう危険なものをコレクションに持っていました*5

 これを奪還したポイックリンは、元の持ち主に返さずにリーネに預けていました*6。普通に考えると、「双角のかぶと」・「風の腰巻」とまとめて一人に預けるほうが危険で~す。

 だからおそらく、「双角のかぶと」・「風の腰巻」と組み合わせなくても別の危険な用途に使えるものだったのでしょう。

 フォン・バルディは、こういう危険な「魔」の物品を積極的に集めている危険人物なので~す。

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6.マデサゴーラ死後も改名しない理由

 以上の仮説が全部正しかったと仮定しま~す。

 この場合、マデサゴーラの死後も「バルディの君主」を名乗り続けることは危険で~す。

 ゴーレックが事情を知れば裏切者としてブランドンのように粛清されるかもしれませんし、5.0以降は侵攻してきたヴァレリアに優先的に殺される可能性も高いで~す。

 でも前大魔王からの「覇印」入りの正式な任命書があれば、まだまだチャンスはあるでしょう。

 次の大魔王が正統性の誇示のために先代の決定を機械的に尊重する可能性もありますし、特にユシュカ率いるファラザードは「バルディスタを滅ぼす気はないが王を交代させたい」という目標を持っていることが5.1で明らかになりました。

 いわば自分の命を賭けてバルディスタの支配者の座を狙うという、壮大なギャンブルの真っ最中なので~す。

 フォン・バルディ氏が、単に他人の射幸心で稼いでいるだけではなく本人もギャンブルが大好きな性格であることは、VIPルームのテラスで話しかけたときのセリフ「もし 機会があれば 一度 勝負させていただきたいものですな」からも明らかで~す。

 日本史でいえば、室町時代に中央政権から名目上の「~守」や「~守護」に任命された弱者が、敵対的な豪族に標的にされることを覚悟でその権威を活用し続けたようなもので~す。

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※2020年5月21日、第4章に「条件F」とその解説を追記しました。

※2020年7月14日、新たな証拠となる記事を書きました。

※2020年7月15日、また新たな証拠となる記事を書きました。