ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

紫竜の煌玉のHP理論値が完成しました。

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 紫竜の煌玉のHP理論値が完成しました。

 大地の竜玉の合成から「しゅび力」がなくなる前に「しゅび力」をつけていた人の中には、しゅび力理論値を目指してもう一個作るというかたもいらっしゃるのでしょうが*1、星月夜はこの最初の一品で卒業の立場で~す。

「超お得な10円アイテム」を活用して、未入手だったこの3商品を購入しました。

 「目覚めし冒険者の広場」の「『DQXショップ』 くらげドレスセットやDQX10周年記念セットなどが登場!」という記事の「超お得な10円アイテム」で、期間限定で10種類の商品の値段が10円に値下げされることが告知されていました。

 星月夜は全然気づいていなかったのですが、ミルクティーさんの記事「使い勝手抜群!DQXショップの「超お得な10円アイテム」を購入してみましたよ♪」のおかげで気づけました。感謝で~す。

 10種のうち未入手が3種だったので、ショップ店員セッカに30円払ってそれらを購入しました。

 「しぐさ書・ケーキ」

 アサガオのれんのアーチ」

 「かざぐるまのオブジェ」

クトゥルフ神話がジャゴヌバの設定に影響を与えたことが6.2で確定しました。ゆーえーにー、海神の秘宝を通じた怨嗟の邪神メゴーアの所業の元ネタは『インスマウスの影』で~す。そして幻の海トラシュカも。

1.先にラプソーンの影響の再確認

 過去記事「5.3メインストーリー その5 勇者を鍛えない縛りでラスボス打倒 & 宝箱とフィールドモンスターの当座のコンプリート & 後日談としてあの実験」で書いたように、ジャゴヌバが神殿の壁画ではそこそこ格好いいのに実態は巨大な肥満体だと判明したとき、「ラプソーンみたいだな」と思いました。

 次章以下では本稿の題名どおりジャゴヌバへのクトゥルフ神話からの影響の話を書きますが、このラプソーンからの影響という立場も変わっていないどころか強まっているということは先に再確認しておきま~す。

 「強まった」のは、5.5後期メインストーリーで「かつて七賢者に弱体化された」という設定が追加で明かされたからで~す*1

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2.クトゥルフ神話のジャゴヌバへの影響

 ここからが本題で~す。

 生前は無名だった小説家ラヴクラフト(1890~1937)は、『クトゥルフの呼び声』に代表される作品群を通じて「クトゥルフ神話」と呼ばれる体系の原型を遺しました。今でもその世界観に乗っかった多くの作品が生まれ続けていま~す。

 神話の内容には多少の揺らぎもありますが、「宇宙からやってきたクトゥルフという巨大な邪神がいる」・「クトゥルフは宇宙に同格かそれ以上の立場の親類がいる」・「人間はクトゥルフの前では弱く、姿を見ただけで発狂してしまう」・「かつては猛威を振るったが、今では海底に沈んだ都市ルルイエで封印されている」・「海神ダゴンなどの有力な部下たちがいる」といった設定がありま~す。

 これはジャゴヌバの設定と似ていますね。ジャゴヌバには「宇宙からやってきた巨大な邪神」・「宇宙に同格かそれ以上の立場の親類がいる」・「六種族はジャゴヌバの前では弱く、魔瘴を浴びせられただけで発狂するか死ぬ」・「かつては猛威を振るったが、今では光の河の向こうのジャゴヌバ神殿に封印されている」・「海神メゴーアなどの有力な部下たちがいる」といった設定がありましたから。

 これらの類似設定のうち、「宇宙に同格かそれ以上の立場の親類がいる」だけは、前述の5.5後期メインストーリーの段階では、魔祖メゼのセリフ「とこしえのゆりかごも 若き神 ルティアナを出立させたのち 異界滅神の一族により 滅びを迎えた」にのみ出てくる、根拠が薄弱な噂話でした。当時は「ジャゴヌバの虚偽の脅し文句をメゼがそのまま信じただけかもしれない」という解釈も可能でした。

 しかも『アストルティア創世記』20ページではロッサム博士の著作の要約文の中に「とこしえの揺り籠はあまりにも永い星霜を経たため、滅びの時を迎えようとしていた」と書かれていたので、魔祖メゼを疑う人も多かったはずで~す。

 しかしこのたびの6.2メインストーリーの内容により、「ジャゴヌバには宇宙に同格かそれ以上の立場の親類がいる」はほぼ完璧に公式設定となりました*2

 今後は『アストルティア創世記』20ページの前掲の文章は、「もうすぐどうせ寿命で自然に滅びそうだったところを、ジア・クトの襲来により滅びの日が早まった」という折衷的解釈に使うか、または「ジア・クトの存在が禁忌だったため、このように誤った内容の神話が流布した」という解釈に使うことになるでしょう。

 星月夜が長らく草稿のまま寝かせていた本稿の執筆にとりかかったのも、6.2メインストーリーによりこうしてクトゥルフとジャゴヌバの類似性が高まったのがきっかけで~す。

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3.『インスマウスの影』のメゴーアへの影響

 『インスマウスの影』はラヴクラフトの生前に唯一単行本の形で刊行された作品であるので、ある意味では『クトゥルフの呼び声』以上の代表作で~す。

 作中で語られた昔話によれば、かつては普通に繁栄していたインスマウスという町に、マーシュという船長が莫大な黄金とともにダゴンを崇める宗教を持ち帰りました。この宗教では水棲生物との混血を通じて世代を経てダゴン眷属になっていくことが奨励されており、すでに町の住民の多くが人間とは別の存在になりかけているという話でした。

 この作品の設定は、海賊の職業クエス*3*4に強く影響を与えたといえましょう。

 ジャゴヌバの有力な部下のメゴーアは、多数の黄金像「海神の秘宝」でハルバルド船長などを引き寄せ、その力で「怨嗟のゲーダム」などの水棲生物型の眷属を増やしていました。『インスマウスの影』で語られたダゴンの設定に近いといえま~す。

 ダゴンとメゴーアの類似性は海賊の職業クエストが発表された6.0の時点ではせいぜいこの程度でしたが、前述のように6.2で「クトゥルフ ≒ ジャゴヌバ」がほぼ公式化したので、ドミノ倒しの要領で「ダゴン ≒ メゴーア」の傾向が一気に強まりました。

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4.そして幻の海トラシュカも

 本稿の草稿の内容は、前章までの要点だけで終わっていました。

 本章は、ちょうどその草稿を下書きへと進化させている最中に目にしたひささんのツイートがきっかけで新たに生まれました。ひささんにはこの場を借りて、改めて御礼いたしま~す。

 さて本章で主張したい内容とは、黄金と災いの雨が降る 摩訶不思議の海域 幻の海トラシュカ」こそ、海賊クエストに先駆けて登場した『インスマウスの影』であったというもので~す。

 海賊の職業クエストのラストでも、「海神の秘宝」に似たようなものがいくつあるか知れたものではないという設定が語られていました。よってダゴンの影響を受けたメゴーアによる「黄金で釣っておいて災いをもたらす」という得意技が、海神の秘宝とは少し形を変えて顕現したのが「幻の海トラシュカ」イベントだったと考えられま~す。

 海賊クエストが始まったとき、「ハルバルド船長」と「バルバトス」とが、名前・地位・体格・眼帯などのキャラ設定が似すぎていてややこしく不満に感じたものですが、今にして思えばそれらの類似性こそが「この二つのコンテンツは元ネタが同一です」という運営からの遠回しなメッセージだった可能性もありま~す。

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6.2メインストーリー その3 盟友の虚無 & 通常モンスターコンプリート & 『バイオハザード』シリーズの影響 & 諸星大二郎作『生物都市』の影響

 ミトラーにアシュレイのことを報告していると、クリュトスも来て黄金の試練場のエネルギーが不足したという話をしてきました。

 ここでミトラーは、とこしえの神殿の結界用のエネルギーを諦めてでも黄金の試練場を救うという決断をしました。そうなると神殿に収められているアストルティアの楯が無防備になりレオーネの計画通りになってしまうので、とこしえの神殿の防衛をミトラー自身が精鋭部隊を率いて行い、聖天舎全体の指揮はカンティスに代行させるとも決めました。レクタリスの補修の方法もカンティスが知っているので、その指示に従うよう言われました。

 この話の中で「ジア・クト」という名前が出かけましたが、禁忌であるとしてすぐ話題が逸らされました。

 ここでヘルヴェルが転生の園にて目覚めたとの一報があったので、ユーライザが尋問の名目でヘルヴェルを見舞うことを願い出て許されました。

 転生の園は天寿を全うした天使の魂が転生する場所ですが、誰も前世の記憶を覚えていないのだとか。そして花から生まれた天使を取り上げた者がその名付け親になるたしく、ユーライザを名づけたのはヘルヴェルなのだそうで~す。

 星月夜たちがヘルヴェルに会ったときには、ちょうど「モシュネー」という天使が生まれたところでした。

 モシュネーの生誕を見届けた三名の天使たちの名は、地球のヨーロッパでキリストの生誕を祝った東方三賢者の名として伝えられる「メルキオール・バルタザール・カスパール」に因んだ「メルヒオール・ハルダザール・ガスパールだとあとで判明しました。つまりこれは救世主誕生を示唆するようなおめでたい場面だったことになりま~す。

 だから「モシュネーが、あのもうすぐ死ぬとか書いてた駄文『4』の著者の転生でないといいな~」と思いました。

 そこにカンティスもやってきたので、ヘルヴェルは自分がなぜ悪に染まったのかの話を始めました。300年前に上司が突然赤い宝石を飲み込ませてきたらしく、ヘルヴェルはその直後に上司を正当防衛で殺したものの、それ以来自然と聖天舎を裏切るような行動をするようになり、アルビデにも同じく赤い宝石を飲ませたりしたのだそうで~す。

 「赤い何かを無理矢理飲ますと人格が変わって敵の一味になる」って『バイオハザード5』みたいで~す。

 『バイオハザード』といえば、ゼドラの族長の長子アシュレイと護衛役のレオーネのコンビもまた、『バイオハザード4』の大統領令嬢アシュリーと護衛役のレオンのコンビのオマージュの可能性が非常に高いで~す。

 アシュレイ兄弟のかつての敵ゴダのフード今の敵ミトラーの名前も、『バイオハザード4』のラスボスのサドラーのオマージュの要素が多少あるかもしれませ~ん。そしてミトラーの金髪でサングラス」設定も、同作の第三勢力の首領の影響かもしれませ~ん。

 話を戻すと、ヘルヴェルは神化の儀式の前に悪神の火種をレオーネに全部渡しており、儀式の失敗は悪神化する前からのレオーネの計画のようでした。

 ただしカンティスによるとレオーネの肉体の修復時期から考えるに、レオーネ本人が黒幕とは思えないとのことでした。

 その話が終わると、レクタリスの修復の話題になりました。修復装置は白灰のピラーにあるので、カギを持つヘルヴェルは暴走したらユーライザが全力で止めるということを条件に同行することになりました。

 なおこの会話の中でも、天使の先祖が「ジア・クト」から逃れてきたという話が少しだけ出ました。

 なお転生の園の『星導秘録』によると、レトリウスは英雄になるはずだったものの、その魂は回収前に消えてしまったのだそうで~す。

 白灰のピラーの資材倉庫の「聖天のレンズ」でレクタリスの修理を開始。

 でも途中で「レクタ鉱石」が不足すると判明し、フォーリオン造成地へ集めにいきました。

 これがレクタ鉱石が採れる鉱床なのですが、鉱石を1個拾うと色が変わり、当分追加で拾えなくなるようで~す。どういう原理?

 レクタ鉱石を持ち帰ってレクタリスの修理が本格的に始まりましたが、ここでのスキマ時間を利用してヘルヴェルは「ジア・クト」について語ってくれました。

 それによれば「とこしえのゆりかご」を滅ぼした大災害の元凶こそが「ジア・クト念晶体」であり、数万年消えない神代の遺構の赤い霧もジア・クトによるものなのだそうで~す。

 これで魔祖メゼのゆりかご関連の発言*1の信憑性が一気に高まりました。この件はやがて別稿で詳細に語りま~す。

 ここで急に大きな揺れがありました。危機を感じたヘルヴェルはレクタリスが完成したら自分が届けるから、二人はとこしえの神殿に援軍に行くようにと主張しました。星月夜は本来拘束対象である人物を一人で置き去りにすることに躊躇がありましたが、ユーライザは平気のようだったので、特に文句は言いませんでした。

 とこしえの神殿に行くと、戦務室の精鋭たちもクリュトスもフェディーラも、レオーネにコテンパンに敗けて倒れていました。でもミトラーはまだ奥で戦っているらしいので、前進を続けました。

 これがレオーネの心域、「盟友の虚無」で~す。

 今までムービーでしか鑑賞できなかったアシュレイの姿をかたどった像を発見。この像から「つながる心」が生み出されました。

 ガーニハン像からは「くじけぬ心」が生み出されました。

 二代目勇者アジールの像からは、「ひたむきな心」が生み出されました。

 ここにいたハデスナイトを倒し、通常モンスターをコンプリートしました。

 レオーネ像まで来ると、過去のヴィジョンを見せられました。

 巫女の血を引く母から生まれた二代目勇者アジールが、たった一人でヴァルザードに勝つのは無理だと城のレオーネ像の前で嘆いていたら、レオーネの石化が解けたというものでした。

 石化から解除までに数千年経過していましたが、レオーネの体感ではほぼ時間が経過していないようでした。レオーネの石化は、ズーボーが体験した「オイラは 一面が 灰色の世界にいたのだ」が体感のバウギアによる石化*2とは仕様が異なるようで~す。

 「レオーネがヴァルザードとも戦った」というこの設定も、レオンがサラザールとも戦った件の影響を受けているのでしょうか? そういえばサラザールもヴァルザードも、でかい魚を育てたり高いところを好んだりしてましたね~。

 「新生の階梯」という場につきました。

 「もっと「ひたむきな心」アジールを育てるべきだった」というのがレオーネの真の後悔のようでした。

 「アシュレイのように「つながる心」で援軍を増やせばよかった」という後悔には「でも犠牲が増えただけ」と自分で反論をしており、「ガーニハンのように「くじけぬ心」で最後にアジールをかばえればよかった」という後悔には「そんな生やさしい最終決戦ではなかった」と自分で反論をしていました。

 ヴァルザードとの戦いでアジールが死んだことに怒ったゼドラの女王ゼーナピアが、レオーネがヴァルザード戦の直後にアジールを暗殺したのが真相であるとして死刑を執行する場面を、ここで見せられました。

 これはゼーナピアの個人的な逆恨みであると同時に、「後世の士気のためには、勇者は大魔王戦で死んではならない」というイデオロギーを守るためのものでもあったことでしょう。レオーネはこのイデオロギーに二度被害を受けたことになりま~す。一度目は勇者称号の剥奪、二度目は命の剥奪。

 この時代の「勇者と盟友に大きな年齢差があった」・「大魔王戦で勇者が死んだので女王は盟友を殺した」という設定は、心層の迷宮での賢者ワルスタットの悔恨の内容にそっくりなので*3、多分同一の話で~す。

 レオーネは死んだあとジア・クトに汚染された導きの天使によって導かれ、自分の石化がクラメとダフィアの陰謀であったと教え込まれたようでした。

 これで心域は終わりで、奥ではミトラーがレオーネの部下の巨大な両手と戦っていました。そしてその右手のほうがこちらのパーティの足止め役として襲ってきました。

 ボスが側近である両手のうち右手だけを派遣してくるというこの流れ、レオンが体験したヴェルデューゴ戦そっくりで~す。

 この「悪神の右手」も戦闘で勝つだけでなくレクタリスのトドメが必要な相手でしたが、ちょうどヘルヴェルが完成したレクタリスを持参して駆けつけたので倒せました。

 奥ではレオーネがアストルティアの楯を回収したところでした。

 レオーネは悲劇を生み続けてきた人による統治を終わらせるために、ジア・クトを招きたかったようでした。そのためにジア・クトのゆりかごの末裔の捜索に対するジャミングになっていたアストルティアの楯を破壊したいというのが、一連の事件の真相でした。

 このレオーネのプランって、「大小の部族の争いを乗り越える、巫女による支配」の拡大強化版で~す。かつての敵の手法から学んだのでしょうね~。

 レオーネが悪神の左手を自爆させ楯を破壊すると、その直後に想定通りジア・クトにアストルティアは発見され、ジア・クトの宇宙船が到来しました。

 そして中からジア・クト念晶体の一かけらである「ジア・ルミナ」が出てきて、こちらの敵意を察知して襲いかかってきました。

 「ルミナ」って語源はラテン語で「光」を意味する"lūmen"の複数の主格か対格か呼格である"lūmina"(ルーミナ)が語源だと思いま~す。「「闇」の根源の次は「光」が敵であり、かつそれは「一」であると同時に「多」でもあるような集合体」という印象を受けました。(のちにコメント欄の指摘で、「アルミナ」(Al2O3)の影響もあると気づけました)

 ジア・ルミナはHPを残り25%まで削ると本気を出してムービーに移行しましたが、その本気の出し方が悪神の「呪炎」と同じだったので、ユーライザはレクタリスが効くかもしれないと見抜きました。これは大正解で、傷を与えることができました。

 さらにヘルヴェルがレクタリスを使った特殊なメガンテのような行為を船の錨に仕掛けたところ、その犠牲によって船を撤退に追い込めました。

 ジア・ルミナとレオーネも撤退していきましたが、その直前にミトラーを墜落させ行方不明にするという戦果を挙げていきました。悔し~!

 以上を天使長代理のカンティスに報告すると6.2メインストーリーは終わり、「天星の空を翔ける者」の称号を得ました。

 ところでジア・ルミナのセリフや打倒後のまめちしきを総合的に勘案するに、ジア・クト念晶体たちは自己との同化を通じた侵略を目指しているようでした。

 こういうのに同化することについてレオーネの心理的抵抗が弱いのは、やはり長年の石化の成果なのでしょうか?

 そしてこの「宇宙船でやってきた無機的な集合体による、自己との同化を通じた侵略」という物語、週刊少年ジャンプ』1974年7月29日号に掲載された諸星大二郎作『生物都市』にそっくりで~す。運営はきっと強い影響を受けたのでしょう。

夕月夜「だから7月29日にこの記事を発表したんですね。趣深~い」

星月夜「他にもこのブログの記事の日付には深い意味が隠されていることが多いのよ~」

6.2メインストーリー その2 ゼドラ王の黄昏

 紺碧の試練場に神都のエネルギーの一部を譲るため、エネルギーの専門家である先代天使長のゲゼルマインを訪ねました。

 「フォーリオン造成地」という場所にエネルギー制御室があるので、そこで操作をするよう言われました。

 なおゲゼルマインの家にも『星導秘録』があり、アリアが功績も能力もリナーシェの劣化版なので導かないことが決まったことや、リナーシェの言動は疑わしいがアルビデがしっかり死後の経緯を説明をすればきっとわかってくれるといったことが書かれていました。

 他には例の数字だけが題名の、天使の謎に迫っているつもりのシリーズの最終巻『4』がありましたが、内容は根拠のない妄想で終わっていました。本人はもうすぐ死ぬとか書いていましたが、本当に死んだのかも不明で~す。

 この造成地は、神代の遺構の霧によってもし神都が汚染されたときのために開拓されているようで~す。元は謎の浮島で、ナドラガンドの切れ端の一部だという説もあるのだとか。

 メドナムとも再会。

 破魂の審判で入り用になる素材を集めており、「ここでしか採れない物もある」のだそうで~す。メモメモ。

 エネルギー制御室でゲゼルマインの指示通りの操作をすると、それは天星郷全体を危険に陥れるものであり、そうすることで一番弟子のクリュトスを呼び寄せるというものでした。ゲゼルマイン、かなり危険な人物ですね。

 やってきたクリュトスが正しい作業をして、紺碧の試練場のエネルギー問題は解決しました。星月夜とユーライザも、クリュトスの持参した「分光器」という器具を活性化させるのに一役買いました。

 この図の中心部がフォーリオン、真上がとこしえの神殿、左上が紺碧の試練場で~す。光っている方向にエネルギーが供給されているというわけで~す。

 このあとミトラーに問題が解決したことを報告しにいくと、ゲゼルマインが引退時にミトラーを次の天使長に推挙したことが選挙で有利になったとかいう昔話を聞けました。

 そこへクリュトスから黄金の試練場の創世のピラーに悪神の心域が出現したと報告がありました。

 ミトラーは「今度こそ 悪神アシュレイを討伐するんだ」とか言ってきましたが、なぜアシュレイの心域だと決めつけたんでしょうね~? アシュレイが前回の戦いで負った傷を癒している間にレオーネが心域を作った可能性もあると思うのですが…。

 まさか通謀?

 黄金のピラーの中は、「ゼドラ王の黄昏」というアシュレイの心域でした。

 「曙光」の次は「黄昏」というのは、「薄明・陽光・落日・闇夜」と変わる王家の迷宮に似ていますね。この一族の趣味なんでしょうかね~?

 この絵のタイトルは『国王夫妻』。

 説明文によれば、アシュレイは二つの部族をまとめてゼドラ王国を建て、ダフィアを妃にしたのだとか。

 むむむ、結局ダフィアが順当に妃でしたか。だとすると少し問題がありま~す。

 前回見たアシュレイとダフィアの初対面の場面では、アシュレイはすでに青年の背丈でした。でも『アストルティア秘聞録』の14ページには「アシュレイは、幼なじみであり大魔王討伐にも参加した二代目の巫女と結婚し」とありま~す。

 また運営の設定変更なのか、見せられた映像にアシュレイの嘘や記憶違いが混じっているのか、伝承のほうに嘘が混じっているのかは、現段階では不明で~す。

 こちらは『トランブル将軍』。

 トランブル将軍とは、レビュールの族長からゼドラ王国の将軍へと転身した人物だそうで~す。

 いかにも"trouble"(トラブル)の火種という雰囲気の名前で~す。「部族」を意味する"tribe"(トライブ)も元ネタかもしれませ~ん。

 歓談の間。

 「石化したレオーネを屈辱と見る向きもあるので、後世のためにも勇者はアシュレイだけだったことにすべき」という意見が見られました。レビュール族が出世できないという意見もありました。あと「国政はダフィアがやりたい放題であり、非効率な伝統をどんどん破壊している」という意見も出てきました。

 このダフィア政権の方針は不思議ですね~。巫女が強大な権力を持てたのは大小の部族が乱立しているからのはずで~す。ゼドラ族とレビュール族の力の均衡を崩したり、部族ごとの因習を破壊して人々から部族のアイデンティティを除去してしまったりすると、巫女の発言権を弱めるだけではないでしょうかね~?

 実はダフィア以外に黒幕でもいるのか、ダフィアがそれだけ新国家に賭けているのか、ダフィアが権力や権威についてあまり深く考えていないのか…。

 レオーネの呪いは解けないまま、城の一画に置きっぱなしになっているようでした。

 そして独立派に動きがあるとかいう話も出ていました。

 こちらはレビュール族の反乱軍の隠れ家。

 レビュール族の扱いが悪く、レオーネの称号も近々「勇者」から変更になるとかで、みんな怒っていました。

 玉座の間。

 レオーネの像がいつの間にか消え、城下町で暴動が起き、やがてトランブル将軍が神聖レビュール王国初代国王を名乗って独立しました。やはり名前通り部族問題でトラブルを起こす将軍でした。

 太古の浜辺では、トランブルがアシュレイに撃たれてレビュール王国が滅んでいました。

 レオーネの像が城から消えたのは反乱の口実になっていたようですが、これはダフィアがトランブルと通じてやったことであり、意図的に反乱を誘発してそれを滅ぼすことで国を安定させようとしていたことだったと判明しました。

 アシュレイは真相を知ってかなり傷ついたようでした。

 ダフィアの腹黒さが判明したので、前回の疑問「それならゴダはなぜ、後世の魔公王イシュラースのように敵側の有力者に自分たちの事情を話しておかなかったのか?」*1の答えも大体想像がつきました。「当時のレンダーシアで最大の発言力を持つ巫女に事情を伝えたが、巫女が腹黒かったので握りつぶされた」で~す。

 この場面の次が中心核の間で、また試練場のエネルギーが吸われていました。

 アシュレイは、自分たちの時代にゴダ没後に人と人とが争う世が到来したように、ジャゴヌバ没後のアストルティアもそうなるだろうと予見し、レオーネならそれを防げるから同志になれと勧誘してきました。

 ただしレオーネが具体的にどう争いを防ぐのか、一切の説明がありませんでした。

 ならばいっそのことこの場では勧誘に「はい」と答えるのも正解かもしれませ~ん。まずはレオーネに会い争いを止める手段について聞き、提唱された手段が悪いものであったり、あるいは説明不足だったりしたなら、そのときに同盟を解消すればいいだけの話ですから。

 でも「はい」と答えたらユーライザがまたぶち壊してきました。この天使は話し合いで物事を解決するという発想がないんでしょうかね~?

 そのせいでアシュレイが怒って第二形態になると、ユーライザは「ダメです! まともに 話が通じない。 もう 戦うしかありません」とか言い張りました。とんだマッチポンプで~す。これって意図的にレビュール族を反乱に追い込んでから夫を煽って戦わせたダフィアと似たようなものじゃないですか。

 勇者を相手に戦うのは「王家の迷宮の深淵の間」・「ほしづくよ城の玉座の間」・「紺碧のピラーの中心核の間」に続いて四度目で~す。

 アシュレイは第二形態になっても大して強くなく、戦いはすぐに終わりました。その報酬も経験値やスタンプは一切変更されておらず、ゴールドが僅かに5増えていただけでした。

星月夜「今や勇者が大魔王に勝つなどというのは、ゲームの中だけのクリシェなのだよ」

 アシュレイは今度こそ正気になり、生前にレオーネを「盟友」にしたのはせめて名前だけでも残すためだったとかいう話を語りました。でも肝心のレオーネが平和を達成する手段については、「アストルティアの楯」とかいうものを使う予定という話しか聞けませんでした。二つの試練場のエネルギーを奪った理由も謎のままでした。

 最後にレクタリスで邪炎を分離して事件を解決したのですが、今度こそレクタリスは折れてしまいました。

6.2メインストーリー その1 勇者の曙光

 ミトラーに呼ばれ、紺碧の試練場のエネルギー供給源である創世のピラーにも悪神の心域ができてしまったと言われました。

 そしてその現場に到達するには飛べなければならないので、フェディーラから「聖天のつばさ」を受け取るよう言われました。

 フェディーラに会うと「聖天のつばさ」が本来は怪我をした天使のための補助器具だと説明されました。そして「ふわふわジュース」というものを飲まされました。これで大気中の「霊子」というものが見えるようになり、聖天のつばさでその流れに乗ることができるのだそうで~す。

 むむ、「霊子」という単語が久々に出てきましたね。4.4メインストーリーでプクラスとC141の「霊子構造」が同じであるとされ*1、ツボ錬金ギルドではレベル56~60解放クエスト「ポーリア・マイ・ラブ」にて「霊子レベルまで 完璧な錬金精度!」と褒められました*2。霊子についての深い考察は別の機会に譲るとして、今は「大気中のそれ見えれば、聖天のつばさでその流れに乗って飛べる」という新しく明かされた性質だけを記憶しておきましょう。

 写真のこのキラキラしているのが霊子で~す。

 このあと、天使と違ってエルフではふわふわジュースを一杯飲んだだけでは霊子の濃い深翠の試練場しか飛べず、天星郷の他の場所で飛ぶには二杯飲まなければならないことが判明するという、ちょっとしたハプニングがありました。

 こんな感じで飛び、二杯目のジュースの材料を集めました。

 二杯目を飲んだことで「紺碧のピラー」に行けるようになりました。

 中にはアシュレイの心域「勇者の曙光」が広がっていました。アシュレイは過去の自分の人生を見せつけて、星月夜に同志になるかどうか判断してもらいたがっていました。

 ここは巫女の御座。

 巫女クラメが、ゼドラ族の族長夫人に双子の勇者のうち一名をレビュール族の養子に出すよう命じる場面が再現されていました。

 アシュレイ本人はこの時点で巫女の権威が高い社会に不満だったようですが、「大魔王が攻めてくる前にゼドラ族とレビュール族を和解させるためには仕方がない」という意見を持った一般古代人の存在も公平に再現されていました。

 栄光の原野というところに来ました。ユーライザはここで霊子が見えないということに気づきました。

 あの霊子、ユーライザにも見えていたんですね。天使には最初から見えるのか、それともユーライザも昔負傷してふわふわジュースを飲んで聖天のつばさに頼っていた時期があったからこその能力なのかは、現段階では不明で~す。

 ゼドラ集落の高台。

 ここで勇者兄弟が幼いころからガーニハンに鍛えられた話や、ソーラリア峡谷のグランゼニス宮で霊力を高めてきた巫女見習いのダフィアが途中から加わった話が体験できました。アシュレイはダフィアに一目惚れしたようで~す。

 そしてまた別の時代の巫女の御座。

 クラメがダフィアを後継者に指名してから死に、葬儀が行われた場面で~す。ダフィアの大魔王討伐への参加が無謀であるとされいぶかしがられていることや、大小の部族が乱立する社会で巫女が特権的地位を得たことや、大魔王ゴダがドラクロン山地に居座ったまま不気味な沈黙をしている、といった話を聞けました。

 塩水晶の陣地。

 ここに陣地を築くのに莫大な犠牲を払った上、補給路はすでに経たれたので、あとは短期決戦をするしかないようで~す。

 ダフィアが勇者兄弟とガーニハンにお守りを配布する場面がありました。

 そしてドラクロン山地の最終決戦へ。

 苦戦中の大魔王ゴダは「お前たちは 何も わかっていない……」と語っていました。

 ゴダはドラクロン山地に陣取ったあとは動きが鈍くなっていたので、アストルティアと魔界の被害の合計を最小限にする工夫を考えていた可能性が高いで~す。だからこそのこの捨て台詞だったのでしょうが、「それならゴダはなぜ、後世の魔公王イシュラースのように敵側の有力者に自分たちの事情を話しておかなかったのか?」と思ってしまいました。

 この時点ではその疑問の答えは出ませんでしたが、これは我ながら本質を突いた問いだったとあとで判明しました。詳細は明日の記事にて発表しま~す。

 さらに追いつめられたゴダは、のちのネルゲルやマデサゴーラのようにジャゴヌバの手に支援を求めました。これも伝統なんですね~。ネロドスは死にかけてもジャゴヌバに頼りませんでしたが*3、これは頼るヒマがなかったか、すでに頼ったあとだったのか、頼りたくない性格だったのか、何かそういった事情でもあったのでしょう。

 そして勇者を死の道連れにしようと大技を使いはじめたところ、ガーニハンにその硬直状態を利用されて逆に道連れにされてしまいました。

 「勇者は大魔王を倒すために生まれてきた」とか散々言われていましたが、その名声は全部この瞬間に囮を演じるためだけに役立ったようなもので~す。

 戦いが終わるとレオーネは石になっていました。ダフィアによるとダフィアを庇ってのことだったようで~す。

 このあと心域を抜けて紺碧のピラーのエネルギー供給部分「中心核の間」に着きました。アシュレイはここで大量のエネルギーを謎の両手に吸わせ終えたところでした。

 そして同志になるかどうか判断してもらうために見せたい場面の半分しか見せられていないから、一時休戦したいと語ってきました。その提案をユーライザが独断で壊したので、戦闘となりました。

 勇者を相手に戦うのは「王家の迷宮の深淵の間」・「ほしづくよ城の玉座の間」に続いて三度目で~す。

 アシュレイはかなり簡単に倒せました。悪神になる前でもあのホーリーキングに圧勝できたという設定*4はどこへやらで~す。なおこの「アシュレイ対ホーリーキング」の問題については面白い仮説を温めているので、いつか別稿で語りま~す。

星月夜「今や勇者が大魔王に勝つなどというのは、ゲームの中だけのクリシェなのだよ」

 でも6.1の五悪神たちと違って戦闘で倒してレクタリスで斬っても通じず、逆にレクタリスにヒビが入ってしまいました。そして逃げられてしまいました。

 ここでミトラーに報告しにいったのですが、もう一回徹底的に倒せ程度の助言しか得られませんでした。ミトラーはレクタリスのヒビよりもピラーのエネルギーが奪われたことのほうを心配していました。放置していると紺碧の試練場が墜落するから、神都のエネルギーを紺碧の試練場に回さなければ危険なのだそうで~す。

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 今月配布されたショップポイントは1000!

 これは受け取らないともったいない!

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 この衣装、できればプレイヤーイベントなどでワイワイ楽しみたかったで~す。

 でもここ最近ゴールデンタイムにインできない日々が多く、今日も残念ながらそういう日のうちの一日でした。