ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

メインストーリー

ロシアによるウクライナ侵攻を運営は予言していた。「ルクスガルン大空洞」の第二の語源と「自由地区」。

1.「ルクスガルン大空洞」の第一の語源の復習 「ルクスガルン大空洞」の語源については、ツイートで語った内容を過去記事で紹介しました。 一応ここでも復習しておくと"lux"はラテン語由来でヨーロッパに広く流通している「光」の意味、”garn”は北欧諸国に…

「ファラリスの雄牛」がファラリスブルに与えた諸影響の考察

0.ファラリスの雄牛 「ファラリスの雄牛」という処刑道具がかつて存在しました。 現在はイタリア領であるシチリア島は、紀元前六世紀ごろはギリシア人が住んでいてシケリアと呼ばれていました。"Φάλαρις"(ファラリス)とはそのシケリア島の"Ἀκράγας"(ア…

2022年の「モンスターバトルロード 協力チャレンジバトル」の敵を全部倒しました。新作装備もコンプリートし、それらのデザインを2.1時代のカレヴァンが知っていた理由を考えました。

「モンスターバトルロード 協力チャレンジバトル」は何度も開催されているので、今回は「2022年の」と題名につけました。 運営のほうで「第何回」と題してくれればいいのにと思っておりま~す。 さて、チャレンジバトルの敵たちを最低一回ずつ倒しました。 …

合体スライムたちの「意識」について考えました。

0.はじめに 本稿では「それぞれ独立した意識を持った合体スライムたちが合体すると、個々の意識はどうなるのか?」という問題を語りま~す。 1.類例は地球に存在する 「それぞれが別個に意識を持っていた八匹のスライムが合体して、一つの緩やかな統一感…

6.1時代のバトルロードの新作バッジ全12種をコンプリート & 魔界の有力者とりわけ魔仙卿についてカレヴァンが詳しい理由の考察

6.1時代のバトルロードのバッジ全12種をコンプリートしました。 一番苦労したのはモモリオン王でした。 今回追加された12の虹バッジに描かれた絵は、全員が魔界勢でした。 賢者マリーンや旅芸人ピュージュはアストルティアでも会える可能性のあるキャラです…

クエスト「宝の価値」 & 6.1時代のクエストボス暫定コンプリート

ヴェリナードのホミーネから、「3.0以来中断していたジュレイダ連塔遺跡の調査*1が再開されたけど、調査員が別の用事で忙しいからテゾーロと星月夜の二人でやってくれ」、という内容の依頼を受けました。クエスト「宝の価値」で~す。 テゾーロとの待ち合わ…

クエスト「いにしえの決意の行方」

カミハルムイの研究者ヒモトキから、ヤマカミヌ時代の「朽ちかけの書物」の研究の手伝いを依頼されました。 アイコンを見る限りこの書物はおそらく紙で~す。メインストーリーで6000年前の木簡が出てきたとき*1も驚きましたが、これにはもっと驚かされました…

クエスト「三闘士の秘宝」 & 6.1時代の宝箱をコンプリート

アクロニア鉱山のケンベイから、山神イプチャルの話を聞くように頼まれました。 三闘士とイプチャルを結びつける宝を探しにきていたドガと偶然再会。イプチャルによるとドガのお目当ての宝は大昔に失われてしまったそうで~す。 イプチャルの依頼は、三闘士…

春イベント「花散らす低気圧」

1.本編 ベラから今年も妖精の国に問題が起きたから救ってくれと頼まれました。クエスト「花散らす低気圧」で~す。 今年もスライムになれました。 今年のスラサポ屋スラベルは、ノーマルスライムの色違いを多数揃えていました。 6.0メインストーリーで八色…

6.1時代のユーライザの思い出をコンプリート & 今後の予想

6.1から始まった「ユーライザの思い出」は、ユーライザが行きたい場所をめぐって写真を撮るコンテンツでした。 撮った写真はユーライザの部屋の写真立てに飾られますが、メタ世界の「思い出アルバム」から削除すると写真立てからも消える仕様で~す。 こうい…

天獄の新作ボス「邪王の操り人形」を倒しました。「かつて対面した」挑戦者が誰なのかについての考察もしました。

天獄の新作ボス「邪王の操り人形」を倒しました。 メインストーリー4.0の自動人形ドミネウス*1の記憶の再現でした。 天獄の挑戦条件は3.5クリアなので、プレイヤーによっては未見のボスでした。 それでいて「挑戦者がかつて対面した 強敵の記憶を再現してい…

6.1メインストーリー その5 黒幕退治と後日談

1.黒幕退治 アストルティアの問題を解決して悪神の火種を五個回収したという報告をしにきたのですが、ミトラーは留守であり、アラクレスからはミトラーの伝言としてルティアナの清泉に行くよう伝えられました。 清泉で待っていたのはミトラーではなくヘル…

6.1メインストーリー その4 ウェナの悪神退治 & 6.1時代の通常モンスターをコンプリート

ジュレットは大嵐でした。 でも週課の金タルは拾えました。 ヴェリナードが大嵐の解決に乗り出したと聞いたので王家を訪れると、どんな大嵐でも船を進められる「風の結晶」というアイテムを貸してくれました。 ジュレットで船乗りデーラに風の結晶を渡すと、…

6.1メインストーリー その3 エルトナの悪神退治

エルトナでは不吉な風が吹いてカムシカが凶暴になっていました。この風はハネツキによるとスイゼン湿原にあったヤマカミヌ王国が滅んだときの「マガツカゼ」に似ているのだとか。 ハネツキに教わった方法で6000年前の木簡からのメッセージを再現すると、もう…

6.1メインストーリー その2 ドワチャッカの悪神退治

最初に解決しようとしたのはドルワーム王国の事件で~す。ここ数日カルサドラ火山が異常に活発化して、非常に暑いのだとか。 カルサドラ火山で、異世界へのゲートを発見。ここから三闘士が作り出した心域に突入しました。 その心域は「せんれき」では不思議…

6.1メインストーリー その1 問題のある回想ムービーからクエスト「散髪人形はお礼がしたい」まで

1.冒頭ムービー 6.1が始まると同時に6.0の物語を回想するムービーが流れ始めました。映写機での題名は「天星の英雄たち 回想1」で~す。 ユーライザの声で語られる文章の中では、6.0で神化の儀に遅刻した原因が「反感を抱く天使の 嫌がらせにより」と語ら…

6.1メインストーリー その0 クエスト「約束の帰郷」クリア & 鏡の名称への不満 & 後日談で称号入手

本稿で紹介するクエスト「約束の帰郷」はメインストーリーの扱いですが、6.0の主要な物語の続編ではなくむしろ5.5後期の続編の色彩が濃いので、「その1」ではなく「その0」の扱いとしました。 ジャディンの園のバニラは、ゴダ神殿に戻ってきた魔仙卿が不調だ…

6.1メインストーリーの予習になるかもしれないので、ジュレイダ連塔遺跡を再訪しました。

雑誌などから事前に流れてきた情報によると、6.1メインストーリーは約600年前のウェナ諸島が舞台のようでした。 そこで6.1の予習になるかもしれないので、ジュレイダ連塔遺跡を再訪しました。 書物庫にいる女性の亡霊。 解放の鐘の近くでは敵から逃げられな…

カフカの『変身』がザボエラの息子ザムザの設定に与えた影響の分析。『ダイの大冒険』は翻訳業界に20年先駆けて「毒虫」を乗り越えていました。

はじめに 星月夜「『ダイの大冒険』に登場するザムザは、「小柄な魔道士の力で怪物の肉体を得るが格闘場で敗死し、死後はそのデータが魔道士の次の作品に役立った」というキャラ設定が、『ドラゴンクエストX』のベルムド王に影響を与えたと考えられま~す。…

マーマンダインに始まる「ダイン」の歴史

1.マーマンダインの「ダイン」 1988年に発売された『ドラゴンクエストIII』でマーマンの上位種としてマーマンダインが登場しました。 現在のドラゴンクエスト大辞典の【マーマンダイン】の項目では、「「ダイン」の由来は不明だが、水の精霊ウンディーネ/U…

トーチル・カーネラ夫婦の仮装は、主人公がマギダスから受けているサービスと単純に同一視するわけにはいきませ~ん。

1.トーチル・カーネラ夫婦の仮装 遊び人の職業クエストに登場したウェディの賢者のトーチル・カーネラ夫婦は、物語の途中で異種族の遊び人コンビの正体だと判明しました*1。 そして二人はエンディングの画像ではメギストリスのマギダスの付近にいたので、…

「生き返しを受けた者は魔瘴に強い」設定から、このゲームにおける「生死」の定義を考えました。

プクリポのメインストーリーでは、魔瘴に強いという体質を見せた途端に、賢者エイドスから生き返しを受けた者だと見抜かれま~す。 エイドス自身も魔瘴に耐えていたので何か他にも耐える方法はあるのでしょうが、レベルの低い若造が魔瘴に耐えるには常識的に…

アストルティアの原理ともいうべきウロボロスのフラクタル構造の考察。そしてそこから神都フォーリオンの指導者の行末を推測。

0.はじめに 「ウロボロス」とは、蛇が自分の尻尾をくわえて形作られた円のことで~す。 「無限の循環」などを象徴するケースが多いで~す。 本日は『ドラゴンクエストX』においてこのウロボロスの影響を受けたと思われるものを紹介し、それらがフラクタル…

エテーネ15代国王ギリウスの語源の考察。「義理薄」、「ぎる」、そして「ウェルギリウス」。

ギリウスの語源についてはかつては一つしか思い浮かばなかったのですが、今までに他の語源の可能性のある単語も見つけたので、ここにまとめておきま~す。 ※棄却仮説 "gilvus" 「~ウス」という人名はラテン語を想起させま~す。そして星月夜が知る限りのラ…

4thディスクにおいて強烈であった『オイディプース王』の影響。白灰の試練場にて復活。

1.『オイディプース王』紹介 『オイディプース王』は、古代ギリシアの三大悲劇詩人の一人であるソポクレースによって書かれました。 物語の時系列は複雑で登場人物のセリフなどから徐々に再構成されていく仕組みであるので、以下は星月夜が時系列に従って…

キュレクスの語る「700年」とは? またもや『アストルティア秘聞録』との整合性に問題が発生!

4.5メインストーリーのムービー「キュレクスの復活」のキュレクスのセリフには、「700年ぶりの時見を ためしてみるキュレ」や「お前たちは 700年の 長きにわたり 時見を くり返してきた……」とありま~す。 また彼から時見の源泉を奪った第15代エテーネ…

セラフィの語源は「セラフィム」と「セラピー」が有名ですが、もう一つ最強の「セラピス」があると考えていま~す。

星月夜はセラフィの語源は三つあると考えていま~す。 うち二つはすでに他の人が主張しているところを見かけたことがあるのですが、第三のものは星月夜が最初に思いつたものである可能性が高そうで~す。 本稿ではまず通説となっている二つの語源を確認し、…

3rdディスクの物語は4thディスクの物語の予型であった! この傍迷惑な親子!

4thディスクのパドレは、主人公視点では実に傍迷惑な人物でした。 やがてラスボスの一部となる時見の箱に騙され、自分では善行をしているつもりで兄を殺し、さらにせっせとラスボスを育てていました。最後に少しだけラスボス退治を手伝ったぐらいでは、到底…

「カンティス」の語源は、多分"cantus"と"Curtis"で~す。

星月夜は紺碧の試練の責任者のカンティスの語源を、ラテン語の"cantus"(カントゥス)と英語の人名"Curtis"(カーティス)であると考えていま~す。 本稿ではそれを証明したいと思いま~す。 1.カンティスと"cantus"の関係 1-1.発音だけなら"cantis"が…

現時点では、星月夜は以下の理由からヘルヴェルを一番疑っていま~す。

0.はじめに 先月の「バージョン6の黒幕考察酒場」*1をきっかけにして「黒幕」について深く考えるようになり、約一ヶ月かけて自分なりに満足できる結論に達しました。本稿ではその成果を語りま~す。 あくまで6.0段階で開示された情報からの推測なので、今…