ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

考察

魔瘴と赤い霧による人格変化の治療法について

1.6.2で二方面から語られた魔瘴と赤い霧の類似性 紫の霧である魔瘴の元締めであるジャゴヌバは赤い霧の元締めであるジア・クトと元来は同じ一族だったということが、6.2メインストーリーで確定しました*1。それ以前からも5.5後期の魔祖メゼのセリフ*2や、6…

「天獄フィーバー」の記録 & 辛苦の激竜のモデルが錯乱の竜でも常闇の竜レグナードでもないことの証明 & 今度こそ6.2時代のモンスターリストをコンプリート

無事に天獄フィーバーをコンプリートし、かつては過去記事でコンプリートしたつもりになっていた6.2のモンスターリストもやっと真のコンプリートにいたりました。 1回目 魚猫の交わり リベリオのコピーが暴風の豪剣士で、ヒューザのコピーが青嵐の烈剣士で…

「サマルトリア」という名称は、サマルトリアの王子のキャラ設定に以下の影響を与えたかもしれませ~ん。

0.はじめに 本稿では、「サマルトリア」という名称を分析し、それがサマルトリアの王子のキャラ設定に与えた影響について考えま~す。 そのためにまず第1章では、名称ができた過程を公式情報から探りました。その過程はスタッフ内で共有されていた可能性…

「4.3メインストーリーでの主人公による介入前のキュルルは、どのようにして生まれたのか?」を考えました。二つ仮説を思いつきました。

謝辞 本稿のテーマに挑んだきっかけは、Abel@DQX (Nabechan)さんのツイートでした。Abel@DQX (Nabechan)さんには心から御礼申し上げま~す。 1.挑んだ問題 本稿で挑んだ問題は、「4.3メインストーリーでの主人公による介入前のキュルルは、どのようにして…

アストルティアでも「三日月」が「三」と関係している可能性が急上昇。ではどう関係しているのか?

1.単位「日」についての既知の情報の確認 アストルティアには「日」という単位の意味が、これまで二通り発見できていました。 一つは「地球における1昼夜」という意味で、日替わりクエストなどではこの意味で語られま~す。地球の時間に換算すると当然24時…

被害者からも「大神官」呼ばわりされるハーゴンの前日譚は、実はもうナンバリング作品で描かれていたのかもしれませ~ん。

1.被害者からも「大神官」呼ばわりされるハーゴンの立場 『ドラゴンクエストII』のハーゴンは、滅ぼした王国の残党にも「「大神官」ハーゴン」と呼ばれていました。 単なる新興のカルト集団が武装蜂起しただけならば、被害者にはこうは呼ばれませ~ん。長…

10周年記念クエスト「天を超えてゆけ」第3話「いにしえの封印の伝承」 & 6.2時代の宝箱をコンプリート & 6.2時代の通常クエストをコンプリート

第3話「いにしえの封印の伝承」もホーローの隠れ家で開始で~す。 最後の闇のキーエンブレム・赤は文献情報としては出てこなかったものの、叡智の冠たちが世界地図の上に黄と緑を置いたところ、バドリアル石室付近を指したそうで~す。どういう原理なのかは…

シト新生 モーモリーナとデンデロベーが聖天舎、ひいては天星郷のマスコットである理由を考えました。

0.はじめに 本日は、「なぜモーモリーナとデンデロベーが聖天舎、ひいては天星郷のマスコットなのか?」を考えました。 モーモン系は可愛くて何度もマスコット化しているので、マスコットになるにしては少々不自然なデンデロベーから先に理由を考えました…

ヴァルザードと石の関係を考え、さらにそこから勇者に関するある伝統について考えました。アシュレイがホーリーキングに圧勝したという設定の謎も解けたかもしれませ~ん。そして伝説へ。

1.ヴァルザードと石の関係 ヴァルザードには石にまつわる話が二度出てきました。デビュー戦である血潮の浜辺の戦いでは大ダコの石化に成功しました。さらに首都ザードは全体が一人の石の魔人でした*1。 当初はこれを単なる偶然と見ていました。 でも5.5後…

流浪のトルネコの商品全10種をコンプリート & トルネコの初対面風の自己紹介について

流浪のトルネコがアストルティアに直接出没していま~す。 他の『ドラゴンクエスト』のナンバリングのキャラの内、魔法の迷宮やイベント空間ではなく直接にアストルティアの大地を踏みに来たのは、シルビア・時の化身クルッチ・カミュに続いてやっと四キャラ…

6.2で変化した心層の迷宮の亡霊たちの外見やセリフを調査。最重要だったのは哀惜の砂漠のレベル3のNPCたち。

0.はじめに 6.2で心層の迷宮の亡霊たちの外見が変化したと聞いたので、過去の写真と比較しにいきました。 同じ迷宮の同じレベルの亡霊たちを、旧→新の順に掲載していきま~す。そして気づかされたことなどを文章で書きま~す。 ついでに、彼らの語るセリフ…

クトゥルフ神話がジャゴヌバの設定に影響を与えたことが6.2で確定しました。ゆーえーにー、海神の秘宝を通じた怨嗟の邪神メゴーアの所業の元ネタは『インスマウスの影』で~す。そして幻の海トラシュカも。

1.先にラプソーンの影響の再確認 過去記事「5.3メインストーリー その5 勇者を鍛えない縛りでラスボス打倒 & 宝箱とフィールドモンスターの当座のコンプリート & 後日談としてあの実験」で書いたように、ジャゴヌバが神殿の壁画ではそこそこ格好いいのに…

七夕イベント「願い星瞬いて2022」

1.概要 今年の七夕イベントは、大筋としては2017年の「夜空にあまねく願い星」*1および2021年の「夜空にあまねく願い星2」*2と同じく、ヒコボシが忙しいので代わりに六人中二人の願いをかなえるというものでした。 ヒコボシが外注してきたのは本人のセリ…

『ドラゴンクエストIII』の「魔王」概念は、日本の伝統を踏襲しつつ、原義にも配慮していました。そして伝統と原義の統合が『ドラゴンクエストVI』で~す。背後にはアキーラ神がいました。

1.魔王の原義と変遷 「魔王」という漢語は、仏教においては「人間より偉大だが仏未満」程度の地位の一つを意味していました。中でも有名なのは第六天の魔王の波旬であり、漢字圏のお経で特に説明なく「魔王」と出てきたら大抵は波旬で~す。 第六天とは「…

【ドラゴンクエスト36周年記念記事】 竜王がノーマルドラゴンにローラ姫を監視させた理由は多々考えられるので、『II』や『III』を参考にした仮説を自分の中で最優秀作品としました。

1.考察対象 初代『ドラゴンクエスト』(以下、『初代』)では、竜王にとってローラ姫は重要な人質でした。しかし竜王はあえてローラ姫を自分の城ではなく沼地の洞窟に隠し、しかも最強の部下であるダースドラゴンではなくノーマルドラゴン風情にローラ姫を…

クエスト「深淵の咎人たち」をクリアし、「咎人を狩るもの」の称号を得ました。6.1時代の通常クエストとクエストボスは、これで真正コンプリートで~す。

クエスト「深淵の咎人たち」に挑戦する前に、このクエストに関係してくるという噂の親子に会いにいきました。 写真左下がティナで、右上ボフミルがで~す。二人は最近の移住者らしいで~す。 さてここからがクエストの本番で~す。談話室にいたミレリーとい…

防具(実用)の説明文の研究(随時更新記事)

防具の説明文をしっかり読んで、気になった点をメモしていきま~す。 体への装備では、「皮のぼうし」の話題のずっと後に「皮のよろい」が出てきても読みにくいでしょうから、セットごとにまとめることにしました。そのセットの掲載順は「からだ上」の妖精の…

ライノスローネの「『皇帝』の名を冠する」の謎に対し、三つの仮説を提示しま~す。

ライノスローネは、神話篇の「囚われの少女」のボスで~す。 まめちしきによると「『皇帝』の名を冠する」とされていま~す。 「名を冠する」というのは、大きな名称の一部に小さな名称があるということで~す。たとえば「ライノスキング」ならば「王の名を…

アスタロト関連の予言を、昔より深く考えました。

1.アスタロト関連の予言とは バージョン1.4時代に登場したアスタロトには、「この世の終末に 地の底から アスタロトが大挙して現れ 世界を無に帰すという おそろしい言い伝えがある」という設定でした。 本稿ではこれについて論じま~す。 2.過去の説の…

ロシアによるウクライナ侵攻を運営は予言していた。「ルクスガルン大空洞」の第二の語源と「自由地区」。

1.「ルクスガルン大空洞」の第一の語源の復習 「ルクスガルン大空洞」の語源については、ツイートで語った内容を過去記事で紹介しました。 一応ここでも復習しておくと"lux"はラテン語由来でヨーロッパに広く流通している「光」の意味、”garn”は北欧諸国に…

「ファラリスの雄牛」がファラリスブルに与えた諸影響の考察

0.ファラリスの雄牛 「ファラリスの雄牛」という処刑道具がかつて存在しました。 現在はイタリア領であるシチリア島は、紀元前六世紀ごろはギリシア人が住んでいてシケリアと呼ばれていました。"Φάλαρις"(ファラリス)とはそのシケリア島の"Ἀκράγας"(ア…

ゼルメライト考(ネクロジームの話題もあるよ)

1.「ゼルメライト」とは何か? 『ドラゴンクエストIX』から登場したスライムマデュラは、「マデュライトビーム」を使用してきま~す。シリーズにおけるデザインの担当者の経歴やマデュライトの設定を総合的に勘案するに、『ドラゴンボール』の「アクマイト…

合体スライムたちの「意識」について考えました。

0.はじめに 本稿では「それぞれ独立した意識を持った合体スライムたちが合体すると、個々の意識はどうなるのか?」という問題を語りま~す。 1.類例は地球に存在する 「それぞれが別個に意識を持っていた八匹のスライムが合体して、一つの緩やかな統一感…

6.1時代のバトルロードの新作バッジ全12種をコンプリート & 魔界の有力者とりわけ魔仙卿についてカレヴァンが詳しい理由の考察

6.1時代のバトルロードのバッジ全12種をコンプリートしました。 一番苦労したのはモモリオン王でした。 今回追加された12の虹バッジに描かれた絵は、全員が魔界勢でした。 賢者マリーンや旅芸人ピュージュはアストルティアでも会える可能性のあるキャラです…

天獄の新作ボス「邪王の操り人形」を倒しました。「かつて対面した」挑戦者が誰なのかについての考察もしました。

天獄の新作ボス「邪王の操り人形」を倒しました。 メインストーリー4.0の自動人形ドミネウス*1の記憶の再現でした。 天獄の挑戦条件は3.5クリアなので、プレイヤーによっては未見のボスでした。 それでいて「挑戦者がかつて対面した 強敵の記憶を再現してい…

6.1メインストーリー その3 エルトナの悪神退治

エルトナでは不吉な風が吹いてカムシカが凶暴になっていました。この風はハネツキによるとスイゼン湿原にあったヤマカミヌ王国が滅んだときの「マガツカゼ」に似ているのだとか。 ハネツキに教わった方法で6000年前の木簡からのメッセージを再現すると、もう…

源世果フルポティを倒し、6.1時代のパニガルムモンスターをコンプリート & フルポティのまめちしきは世界観探求に役立ちました。

源世果フルポティを倒し、6.1時代のパニガルムモンスターをコンプリートしました。 フルポティは、太古の世界のドラキーに噛みつかれた果実が巨大化したものらしいで~す。ドラキーの情報因子が呼び起されたから、植物系なのにドラキーっぽいとのことでした…

カフカの『変身』がザボエラの息子ザムザの設定に与えた影響の分析。『ダイの大冒険』は翻訳業界に20年先駆けて「毒虫」を乗り越えていました。

はじめに 星月夜「『ダイの大冒険』に登場するザムザは、「小柄な魔道士の力で怪物の肉体を得るが格闘場で敗死し、死後はそのデータが魔道士の次の作品に役立った」というキャラ設定が、『ドラゴンクエストX』のベルムド王に影響を与えたと考えられま~す。…

マーマンダインに始まる「ダイン」の歴史

1.マーマンダインの「ダイン」 1988年に発売された『ドラゴンクエストIII』でマーマンの上位種としてマーマンダインが登場しました。 現在のドラゴンクエスト大辞典の【マーマンダイン】の項目では、「「ダイン」の由来は不明だが、水の精霊ウンディーネ/U…

トーチル・カーネラ夫婦の仮装は、主人公がマギダスから受けているサービスと単純に同一視するわけにはいきませ~ん。

1.トーチル・カーネラ夫婦の仮装 遊び人の職業クエストに登場したウェディの賢者のトーチル・カーネラ夫婦は、物語の途中で異種族の遊び人コンビの正体だと判明しました*1。 そして二人はエンディングの画像ではメギストリスのマギダスの付近にいたので、…